朝の血糖値だけが高いという方や、朝の血糖値が就寝前の血糖値より高いという方がよくいらっしゃいます。
血糖値が朝高い理由は、就寝中に起こる「暁現象(あかつき)」と関係しています。
「暁現象」とは就寝中に肝臓が新生糖を作り出す事をいいますが、健康な方なら新生糖に対して十分なインスリンを朝までに分泌するので特に問題はありません。
糖尿病患者はインスリンの分泌能力が低いため、新生糖を下げるのに十分なインスリンを朝までに分泌出来ず、血糖値が高い状態で朝を迎えてしまうのです。
朝の血糖値が高いほんとんどの方は、この「暁現象」への対応能力の低さから朝まで血糖値が高い状態になるとされています。
今のところ朝の血糖値が高い事への即効策はまだ見つかっていません。ただし唯一インスリン分泌能力を回復させる方法があります。
糖質制限食をすると今まで駆使され続けた膵臓に休息が与えられ、インスリン分泌能力が改善するとされています。
インスリン基礎分泌能力が回復すれば、「暁現象」への対応能力も上がり、朝の血糖値が高いのも克服出来る様になるはずです。
朝の血糖値が高いのを解消するには、食後血糖値の正常値化とA1c5.8%未満をキープする事です。
それには糖質制限食を実施して、血糖値をコントロールしていくのが一番簡単でな方法です。